俳句

三十日フライングして晦日蕎麦
年ごとに膨らんでいくぽち袋
お煮しめは生きてるかぎりつくります
空き缶のくの字溢るる三が日
息冴ゆる鼓動を抑へ山の神
米兵や民を敵とし冬の雷
咲き遅れ世を乱すなと水仙花
一行の賀状仕舞いにシンパシー
冬深し一人肘つき新聞読む
三十日フライングして晦日蕎麦
春隣り日記心のランニング
ボールペンで平安からの賀状書く
雑煮飽き美味しいパン屋並ぶ列
冬暁空抜けているきな粉餅
綿虫の平穏に飽き手のひらに
冬晴れや若者に話し聞きにいく